勃興するアジア市場

我が国は近年、インバウンド客(訪日客)が増えていますが、これに連動してスキーやスノーボードを行う訪日客も増大してきています。

我が国のスキー場は90年代以降、国内市場の減少に伴い、厳しい状況におかれていましたが、東アジアでは経済発展に伴い、スキー市場が急拡大しています。2022年の北京五輪は、その動きを更に加速化させるものとなっており、毎年、膨大な市場が生まれています。

中国市場の推移

増大した需要は、距離が近く、雪質も良い日本へと向かっており、スキーやスノーボードを楽しむ訪日客の人数はうなぎのぼりに上昇しています。

スキーをした訪日外国人の推移(JTBF調べ)

今後の中長期的な予測は難しいですが、少なくても、冬の北京五輪までは、その基調が大きく変わることはないでしょう。

他方、中国国内でも大規模リゾートの建設が進んでおり最先端のリゾートサービスが広がっています。また、欧米のスキーリゾートも、勃興する東アジア市場の獲得に向けて、攻勢を強めてきています。

東アジア市場を獲得し、国際社会の中で、一定のポジションを得ていく「挑戦」に残された期間は短いのです。