国際的なスキーリゾートといえば、従来は欧州や北米が主体でした。スキーやスノーボートは、欧米で誕生し、世界に広がっていったことを考えれば、これは当然のことだったと言えるでしょう。
これらの国々のスキーリゾートは、今でも、高いブランド力を持ち多くの人々を惹きつけていますが、21世紀に入り、大きな自然環境の変化に直面しています。
それは「地球温暖化(グローバル・ウォーミング)です。
特に欧州において地球温暖化に伴う少雪は深刻な状況となっており、持続的なスキー場経営自体が危ぶまれる状況となっています。
日本も2018/19シーズンは、強い暖冬傾向に見舞われましたが、日本は、海外に比して、もともとの絶対的な降雪量が多く、人工降雪機(SMS)と組み合わせることで相対的にみて、雪を確保しやすい環境にあります。
これは、日本のスキー場にとって、大きな競争的優位となっています。
スキー市場は、今後、アジア市場において爆発的に増えることが予想されていますが、物理的にも、また、自然環境的にも、その需要に最も対応しやすいポジションに居るのが日本のスキー場なのです。
我が国のスキー場は、そうしたポテンシャルを活かしつつ、また、自らも環境対策に積極的に取り組んでいくことが求められます。